米澤酒造 長野県
長野県上伊那郡
伊那バレーの灯を守り続ける「地域とつながる年輪経営」 100年先を見据えた酒造り
取材日
2025年08月
後継者不在で存続が危ぶまれていた長野県中川村の酒蔵・米澤酒造は、
寒天メーカー、伊那食品工業によって継承され、新たな息吹を吹き込まれた。
地域の棚田を守る米づくりや、社員・住民との協働による酒造りは、
単なるM&Aの枠を超えたまさに心血を注いだ挑戦だ。
彼らが目指すのは、金銭的利益だけでなく、幸せや誇りが循環する100年先の未来。
「家庭が収益のためだけにあるわけではないように、会社も人生の大半を過ごす場所。
余白や遊びのある営みこそが、長く続く企業の土台になる」と代表取締役社長の塚越英弘氏は語る。
伊那バレーから、地酒文化を育む新たなかたちが生まれている。